相続と不動産〜その4〜押さえておくべき5つの要点

  • 2019.01.10 Thursday
  • 12:21

病気が進行すると、言葉を発するのも億劫になるため、自分がどうしたいのか、どのような治療を望むのか、そして財産をどうするのか等の意思表示をすることが難しくなっていきます。

 

財産と聞くと「うちにはそんな立派なものないよ」という声が聞こえることが多いものです。しかしこの「財産」には負の財産も含まれていることに注意しなければなりません。例えば、借金です。あるいは誰かの借金の保証人になっている場合です。また借地権に付随して建物を解体して更地で返還しなければならないような場合です。

 

もちろん、相続をしないという選択をすることもできますが、不動産や預貯金があるので相続をしてみたら、実は親が(意図してかそうでないかに関わらず)隠れた借金をしていて、それを知らずに子供が相続してしまい思わぬ借金を背負うというようなこともある話です。

 

ですから当ブログでは、元気な内に、まだまだ大丈夫な内に、きちんと準備してから長生きすることを強くお勧めしています。

 

さて、では準備しようと思ったときに、何から始めれば良いのか分からないということが多いのも事実です。

 

そこで、まず押さえておくべき5つの要点をおさらいしておきましょう。

 

1.財産の把握

相続される財産を全部洗いだします。現金預金や不動産、株式や保険といった正の財産だけでなく、借金や保証契約等の負の財産も全部洗いださなければなりません。財産目録を作って洗い出していきます。不動産に関していえば、例えば家の建っている土地は借地ではないか、借地であればどのような契約になっているのかというようなことも考えなければなりません。あるいは、前妻や後妻や愛人等がそれぞれ住んでいる家は相続財産となるのではありませんか?隠し子の住宅ローンの保証人になっていませんか?愛人にやらせているお店の不動産や営業権はどうなっていますか?何から始めれば良いか分からない場合でも、この「財産の把握」が相続準備の第一歩、基礎の基となりますから、まずはこれを丁寧に行いましょう。

 

2.評価

現金や預貯金以外の財産の価値が一体いくらなのかということを換算評価しなければなりません。不動産に関していえば不動産の市場は常に流動的で、価格は一定ではありません。「先日知り合いの不動産屋さんに聞いた価格」は現在時点の価格とは限りませんし、市場価格(≒不動産屋さんの値付け価格)は相続財産としての評価額とは異なります。

 

3.分割

トラブルを回避するためにはできる限り公平な分割が必要です。きちんと遺言書を作成しておきましょう。遺言書が無いまま亡くなってしまった場合には、相続人が協議して「遺産分割協議書」を作成します。(詳しくは→「遺産分割協議書を自分で作成する際の書き方と注意点」

 

4.納税資金確保

納税は、現金が必要です。不動産の物納は、ほぼ認められません。国としてもどうしようもない土地を物納されては困るのが本音です。事前に現金を用意するか生命保険を活用して納税資金を作る必要があります。納税の起源は、相続が発生したことを知った日の翌日から10か月以内です。不動産を売却して資金を確保する場合には、不動産は市場ですぐに売れるわけではありませんから、注意が必要です。十分期日の余裕をもって売却するか、免許を受けた買取専門の宅建業者に買い取ってもらって現金を作ります。

 

5.節税

きちんと対策を行っていない場合、実は節税できるはずだった部分まで納税してしまうことがあります。配偶者の税額軽減、小規模宅地の特例、農地の納税猶予・・・色々な特例がありますので、相続に強い宅建業者と相続に強い税理士に相談の上、きちんとした対策を取っていく必要があります。

 

これから対策を始めようと思った場合、まずは1.財産の把握をやってみてください。一人では難しい場合、あるいは秘密にしておきたい事情がある場合には、信頼のおける宅建業者や税理士、司法書士等にご相談になられることをオススメいたします。特に相続に強い業者は、相続に強いネットワークをもっていますので、秘密を守りながら鉄壁の相続対策を作り上げることと思います。

 

府株式会社 宅地建物取引士 永 秀一郎

 
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併せて読みたい記事;

「遺産分割協議書を自分で作成する際の書き方と注意点」

「不動産と相続〜その1〜」

「相続した不動産を遺産分割協議前に売ることはできるか」

 

 

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