不動産(建物)を長持ちさせる湿度とは

  • 2018.08.08 Wednesday
  • 14:34

昔から人間は自分の住処を身近な自然に手に入るもので作ってきました。

もちろん現代に生きる私たちも、土や石、木を材料とした家に住んでいます。

 

さて、日本は(最近特に)高温多湿な気候です。また梅雨という季節を迎える国でもあります。

したがって空気中の湿度が私たち人だけでなく、建物にも影響を大きな影響を及ぼします。

 

最近では、湿度が建物に与える様々な悪影響を「湿害」という言葉で表すケースが増えてきました。

 

建物には例えば、床や柱、戸といった見える部分だけではなく、床下の束、屋根裏の梁など、色々な部分で木材が使われています。

これらの木材が湿度を含み過ぎると、木材腐朽菌が繁殖してしまい、耐久性が落ちていきます。木材腐朽菌の付着自体は何か特別な現象ではなく、炭水化物やでんぷんを栄養源とするカビの胞子が付着し、そこに木材腐朽菌が増殖して最終的にバクテリアが分解していく現象です。この木材腐朽菌の繁殖が活発になるのが、高温多湿というまさに現代日本の自然環境です。

 

そんな中、不動産を長持ちさせる目安として、建築物環境衛生管理基準が役に立ちます。

 

厚生労働省は、特定建築物(一定規模以上の店舗や事務所、旅館等)の所有者や占有者等が、その建物を建築物環境衛生管理基準により定められた一定の状態を保つように維持管理しなければならないと定めていますが、特定建築物に該当しなくても、多数の者が利用する建物はこの基準を保つよう努力しなければならないと定めています。

 

それによると、保つべき湿度は40%〜70%となっており、温度は17℃〜28℃となっています。

 

字で読むと「なるほど普通」なのですが、この条件を維持するのは意外と難しいものです。

 

例えば、今の時期(8月)ですと、まず気温が基準を超えます。ちなみに私の木造戸建ての家では外気温が35℃を超えると、エアコンをつけていない二階の室温は45℃〜50℃になっています。高温にさらされて、窓枠の木の部分がパリパリになって、木がもろくなっているのが目に見えて分かります。またRCの家は最上階では特に、コンクリートが熱を保つことからエアコンの温度をかなり低く設定しても室温が30℃より下がらないという状況になったりもします。

 

さらに雨が降ると湿度が70%を軽く超えます(木造・RCに関わらず)のでエアコンのドライ運転(除湿)を行う必要が出てきます。押入れや襖・障子などが水分を含んで開閉に障害が出たりします。当然床材や柱等にも良くありません。

 

また冬の時期になると、今度は湿度が極端に少なくなり30%に突入しますので、乾燥し過ぎて、耐久性が低くなります。したがって加湿器で湿度を高くしなければなりません。

 

この夏は、異常ともいえる暑さと湿度に私たち自身の体が悲鳴をあげていますが、同じく不動産も悲鳴をあげています。今日の私たちの身体的健康と大切な不動産の健康を保ち長生きさせるためにも、適切にエアコンを活用していくと共に、明日なるべく住みやすい環境となるように建築物や道路等の工作物も工夫が求められているようです。

 

楽府株式会社 宅地建物取引士 永 秀一郎
 
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