相続と不動産〜その3〜

  • 2019.01.04 Friday
  • 15:25

私自身の経験なのですが、実際に相続が発生するととても忙しくなります。愛する人を亡くした精神的なショックもある中、分からないことがたくさんあり、そして分からない中、色々なことを整理していかなければなりません。また整理の段階で、長く親しくしてきたはずの親族から心無い言葉を投げかけられたり、衝突したりすることもあったりします。そして大人になってからの衝突は悲しいことに修復することが困難になりがちです。

 

ですから、できれば健康な内に、そしてまだ関係が良好な内に、万が一の際の備えをしておくことがとても重要です。

 

さて、そもそも我々を悩ます「相続」とは一体何なのでしょうか。

 

相続とは、誰かが亡くなった時、亡くなった方がもっていた全ての財産と権利・義務を引き継ぐことをいいます。預金や不動産は相続で分けるイメージがあるかもしれませんが、この「権利・義務」まで引き継ぐというところがポイントです。

 

権利には例えば、著作権、特許権、電話の加入権等も含まれます。

 

また義務には例えば、借金を返済する義務、損害賠償をする義務、保証人として誰かの借金等を保証する義務…こういったものが含まれるのです。特にこれら「義務」の存在を、相続人が知らないことも多く、あとから「えっ!?」となることがありますので、注意が必要なのです。

 

さらに、被相続人(亡くなった方)が社長などである場合、相続があると家族や従業員、取引先などの大勢の方に影響を及ぼすことになります。

 

相続が発生すると、財産や権利・義務は、配偶者や子供たちのものになりますが、相続の手続きが済んでいなければ、全てが宙に浮くことになります。例えば預金の引き出しや、不動産の売却もできません。自宅のリフォームすらできません。不動産の売却ということでいうと、そもそも遺産分割協議が行われていない不動産を、免許を受けた宅建業者が取引することはありません。売主が誰かが法的にはっきりしないからです。もちろん貸すこともできません。万一売買契約締結後に、その存在さえ知られていなかった相続人がひょっこり現れれば、当然大きなトラブルになります。

 

また相続税の納付は相続があったことを知った日の翌日から10か月以内に行わなければならないわけですが、実務的には遺産分割協議を行い協議書を作成するのに一か月ほどかかるのが通常です。さらに順調に遺産分割協議が進み、協議書も作成され、では不動産を売却して相続税を納付しなければならないという段になって、納付期限までに不動産を売却して現金化できるかどうかは別問題です。

 

場合によっては、買取を行う宅建業者に不動産を即日買取してもらう必要も出てくることでしょう。その場合には、相場よりも少しだけ安い価格で売ることになります。

 

したがって繰り返しになりますが、健康な内に、そして関係が良好な内に、不動産に関しては時間に余裕がある内に、相続の準備をしておくことがとても大切なのです。

 

 

府株式会社 宅地建物取引士 永 秀一郎

 
不動産の売却、買い取りのご相談は
http://gafu.asia
メール info@gafu.asia
TEL 042-656-7414

 

併せて読みたい記事;

「不動産と相続〜その1〜」

「不動産と相続〜その2〜」

 

 

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